暗号資産リスク(LISK)とは
仮想通貨Lisk(リスク)は、世界的に高く評価されているブロックチェーンプロジェクトの一つです。ここでは特徴や将来性、購入方法等を解説していきます。
目次
暗号資産Lisk(リスク)の基本情報
リスク(Lisk)とは、スイスに会社を持つLisk Foundationが開発している仮想通貨のプロジェクト名です。
2016年に14000BTCを集めたICOとして始まり、現在は国内最大級の取引所であるbitFlyerやcoincheckで取り扱われていて、国内でも有数の人気を誇っています。
通貨単位 | LSK |
公開日 | 2014年1月18日 |
発行上限枚数 | なし(発行枚数は減少する) |
公式サイト | https://lisk.io/ |
ホワイトペーパー | https://lisk.io/documentation |
ソースコード | https://github.com/LiskHQ/ |
時価総額RANK | 以下RANK参照 |
暗号資産Lisk(リスク)の特徴
JavaScript言語を採用
シンプルで使いやすい言語であり、世界的に習得している技術者が多いという強みがあります。
そのため、開発コミュニティも非常に大きく、ブロックチェーンのアプリ開発が進むことが期待されます。
以下で説明するスマートコントラクト市場で圧倒的なシェアを誇っているイーサリアムでは、
プログラミング言語がSolidityという独自の言語であるため開発するための参入障壁が高くなってしまっています。
スマートコントラクトを実装
スマートコントラクトとはあらゆる契約行動をプログラム化し、自動的に実行しようとするものを意味します。
取引プロセスを自動化できるため、決済期間の短縮や不正防止、仲介者を介さないことによるコスト削減にも寄与すると期待されており、各国で取り組みが行われています。また、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用すると、ユーザー同士が直接取引を行う非中央集権型のサービスを実現でき、社会に大きな変化をもたらす可能性があると言われています。
DPoS(Delegated Proof of Stake)という承認アルゴリズムの採用
Delegatedとは”委任”を意味します。これはDPoSでは正しい取引履歴を決定する承認者がLisk保有者の投票によって選出されることによります。
承認者には取引手数料に加え、新規に発行される仮想通貨(LISK)が報酬として与えられます。
サイドチェーン技術について

引用元:ビットコインニュース
Lisk(リスク)はアプリケーションの基盤にサイドチェーンを使用しております。
サイドチェーンとはメインのブロックチェーンとは別に存在するチェーンです。
メインでは処理しきれないトランザクション(取引情報)をサイドチェーンで処理することができ、トランザクションの処理速度の向上、メインチェーンで処理しきれない取引をサイドチェーンが取引承認することが可能になります。
スマートコントラクトのバグとスケーラビリティ問題への対策
サイドチェーンを利用することでスケーラビリティ問題が起きる可能性を減少させることが出来ます。
Liskでは、トークンのトランザクションはサイドチェーンに書き込まれ、メインチェーンにはサイドチェーンのブロックのハッシュ値のみ記載するため、スケーラビリティは非常に高いと考えられます。
※スケーラビリティとは、仮想通貨を用いた取引の処理能力のようなもの。
暗号資産リスク(LISK)の価格と将来性
発行日から現在(2025年5月)までの主な価格推移を日本円(JPY)ベースでまとめました。
Lisk(LSK)の価格推移(日本円)
年月 | 価格(概算) | 備考 |
---|---|---|
2016年5月 | 約300円 | 発行当初の価格($2.76) |
2017年3月 | 約12円 | 過去最安値($0.09565) |
2018年1月 | 約4,300円 | 過去最高値($39.31) |
2020年3月 | 約80〜150円 | コロナショック時の変動 |
2021年2月 | 約400円 | 仮想通貨市場の高騰期 |
2022年9月 | 約150円 | 安定期 |
2025年2月 | 約100円 | 現在の価格($0.6864) |
🔍 補足情報
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過去最高値:2018年1月に約4,300円($39.31)を記録しました。
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過去最安値:2017年3月に約12円($0.09565)まで下落しました。
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現在の価格:2025年2月時点で約100円($0.6864)です。
Liskの価格は、仮想通貨市場全体の動向や技術的な進展、経済情勢などに影響を受けて変動しています。特に2018年の高騰期や2021年の市場拡大期には大きな価格上昇が見られましたが、その後は市場の調整や外部要因により価格が変動しています。
将来に向けた展望
Liskは、以下のような領域で成長が期待されています:
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分散型金融(DeFi): サイドチェーンを活用した柔軟なDeFiアプリケーションの構築。
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NFT(非代替性トークン)市場: NFTの作成や取引をサポートする新しいユースケース。
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エンタープライズ向けアプリケーション: 企業が独自のサイドチェーンを利用して効率的なブロックチェーンソリューションを導入。
Liskが継続して開発を進め、コミュニティを拡大し続ければ、分散型アプリケーションの新たな基盤としての地位を確立する可能性があります。
暗号資産リスク(LISK)の購入方法
2025年5月現在、暗号資産Lisk(LSK)は以下の国内および海外の主要な仮想通貨取引所で購入可能です。ただし、Liskは2024年5月にEthereumのレイヤー2(Optimism)へ移行し、旧Liskチェーン上のLSKトークン(旧LSK)は新しいERC-20規格のLSK(新LSK)に置き換えられました。そのため、取引所によっては旧LSKの取扱いを終了し、新LSKへの対応を進めています。購入の際は、取引所が新LSKに対応しているかを確認してください。
国内取引所
1. Coincheck(コインチェック)
※2025年5月8日より旧LSKの取扱いを廃止し、新LSK(Ethereumのレイヤー2であるOptimism上のERC-20トークン)の取扱いを開始します。
海外取引所
1. Binance(バイナンス)
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対応状況:旧LSKの入出金はサポートしていません。新LSKの取扱い状況については、公式サイトで最新情報を確認してください。
2. Kraken(クラーケン)
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対応状況:新LSKの取扱い状況については、公式サイトで最新情報を確認してください。
3. KuCoin(クーコイン)
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対応状況:新LSKの取扱い状況については、公式サイトで最新情報を確認してください。
4. Gate.io(ゲート)
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対応状況:新LSKの取扱い状況については、公式サイトで最新情報を確認してください。
まとめ
スマートコントラクト系のプロジェクトは、時価総額が2位のイーサリアムを筆頭に、NEO, QTUM, Wavesといった様々なプロジェクトが存在しています。
Liskを含め、これらの仮想通貨はどれも、開発力も高く将来性があります。
スマートコントラクト市場において、今後Liskがどれほどのシェアを取ることが出来るかが重要になってきます。
したがいまして、Liskがこれらの競合に対してどれほどの差別化を行い、成長していくかがとても重要な事項になります。
Liskは、リブランディングなど、当初掲げていた目標よりも開発が遅れてしまっているという問題があります。
ただ、イーサリアムなども元々予定よりも開発が遅れてしまっていることを考慮しても、大きな懸念点とはならないでしょう。
Githubのコミット数も安定しており、マーケティングなども非常に上手であることを考えると、チームとしての力はポジティブなものと考えても良いかと思います。
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